Greetings in Jesus’ name! カンボジアでは毎日雨が降り何もかもが赤土によってドロドロに染まりゲートウェイの敷地までもが頻繁に浸水しています。そんな中子供たちは新学年度を迎えようとしています。初日となる10月1日に張り出されるクラス表を見るまでは進級したのか留年したのかハッキリしない子供がまだ二名いますが“ほぼ”全員進級です。
早いもので子供たちを受け入れ始めてこの8月で3年が経ちました。これまでに受け入れたすべての子供が今日もゲートウェイに留まっているとするなら40人は超えています。しかし残念ながらゲートウェイでの生活はつらいと捉える子供が少なからずいました。それでも浮き沈みを経て主は祝福して下さり、確実に“家族”は大きくなっています。
そしてどのくらい速く数が増えるかよりも私たちが大切にしているのが子供一人一人の霊的成長です。多くの子供が主を救い主として受け入れていますが、それと同じくらい多くの子供はまだ距離を置いています。前者の霊的成長という点では時折ある喜びと励み、そして日々経験する落胆の繰り返しのような気がします。
感謝の気持ちの現れは彼らの成長を知る上で大切な基準になります。ゲートウェイでの私たちの生活はとても質素なものですが、ここへやって来る前の彼らの環境
を思えば、十分過ぎるものが与えれられ、すべての必要は満たされています。しかし日々彼らの中に見るのは生活全般における感謝する気持ちの欠如です。
ゲートウェイの子供の多くはまだ幼く、精神的にも気持ち的にも成熟度という
点ではとても歳相応とはいえません。そん
な彼らに与えられるものへの感謝の気持ちを過度に期待するのは無理があるのかもしれません。それでもこれは彼らがゲートウェイにやって来てまず何よりも最初に教えることですし、私たちと共にある限り教え続けます。いずれ主を知る上で大切な一歩であると信じているからです。目で見ることのできる物質的な恵みや様々な機会に対する感謝の気持ちが持てなければ、彼らを支援して下さる方々の優しさに対して、そして何よりも全てを与えて下さる主に対して感謝の気持ちを持つことはより難しいものになってしまうでしょう。
子供一人一人はとても個性的な形で、またそれぞれに合った速度で成長することを頭ではわかっているのですが、彼らの感謝しない・ありがたく思わない態度にどうしようもないほどのやり切れない思いを感じることがしばしばあります。彼らがまったく成長しないというわけではありません。
共に生活をすることで彼らに対する特別な愛情もあります。ただ子供たちとその彼らを支援いただく方々との間に入り、橋渡しの役割をさせて頂いている立場としては、ご支援によって様々な機会が与えれていながら、そのことに対する彼らの感謝の思いの足らなさを日々目にしていると申し訳ない思いで一杯になります。感謝されることを期待してご支援いただいている方々などいないことはわかってはいても、それでもそう感じてしまいます。
これは私たちの責任でもあります。子供たちは学ぶ為にここにいて、私たちは教える為にここにいます。その意味ではより多くの実りを十分に実らせてあげられていない私たちの力の無さを痛感させられます。ゲートウェイのリーダーとして、そして子供たちの親代わりとしてまだまだ学ばなければならないことが沢山ありますし、私たちも子供たちと共に成長し続ける必要を強く感じています。
お祈りください
1. 日々設けている聖書を学ぶ時間を通して、既に主を受け入れている子供たちの信仰がより強められ、主との歩みが一層祝福されますように。 また日々の何気ない交わりを通してでも主の愛に触れ・感じることで、まだ距離を置いている子供たちの目が少しずつでも開かれ、一歩ずつ主に近づけますように。
2. 将来的にいずれゲートウェイにやって来る子供たちの多くは既にこの世に生を受け、今この瞬間にもカンボジアのどこかで暮らしています。その彼らが守られゲートウェイへ無事導かれますように。
3. 新学年度が始まるにあたって最近駆け込み的に受け入れの問い合わせを受けています。 既に決まっている4人の子供たちにも他の子供たち同様スポンサーファミリーが与えられますように。
4. 最後に私事になりますが、現在4歳になるリンのホームスクーリングを始めます。 妻が多くの部分を担当するのですが、まだ生後9ヶ月の聖乃香のケアとの兼ね合いもあり、私が携わるゲートウェイの運営への影響もゼロというわけにはいきません。 職場が居所ということもありその辺のバランスが上手く保たれますように。
皆さんのお祈り・心温まるご支援を通してゲートウェイの子供たちは主の恵みを存分に受けています。また私たちと共に誠実に歩んで下さる皆さんに心より感謝いたします。
Many blessings,
宮野貴仁&クリスティーナ、リン&聖乃香
ゲートウェイ