主にある兄弟姉妹の皆様!
前回の報告の後、2ヶ月間に様々なことがありました。つらい試練、思いがけない出来事、ミニストリーへの不安などの中でも、神様はいつもよくして下さいました。
<キリング・フィールド>
4月に、あるクメール人の家族がブノンペンから私たちの教会にやってきました。私たちの敷地の中には大きな穴がいくつかあるのですが、それらは彼らの両親、家族、親戚の多くが殺された時のもので、遺骨が今でもまだ埋まっているというのです。この中年の男性とその姉妹は、奇跡的に家族の中で生き残った2人でした。彼らは「その日」に実際に何が起きたか、つまり、古い人(クメール・ルージュ、ポルポト派、の支配以前から村に住んでいた人)が新しい人(クメール・ルージュの後に村に移り住んだ人)にどのように攻撃したかということを涙ながらにお話ししてくださいました。クメール・ルージュによってなされた残虐な出来事は、若い世代の人たちには単に歴史の一部のようにしか感じられないかもしれませんが、多くの人々にとっては約30年を経過した今でも、まだ生々しく感じられるのです。
神様はいろいろな目的をもって私たちをここに遣わされたと思いますが、このこともその一つだと感じています。苦しめられた人々が、そのおそろしい記憶をまるで何もなかったかのように 消すことはできないとしても、主の愛と恵み、善と正義が私たちゲートウェイの活動を通して力強くあらわされ、ついには、人々の言い表せないほどの深い悲しみや嘆きをも覆いつくして、その心の中に平和と慰めがもたらされますよう、どうぞお祈りください。
<英語クラス>
私たちは5月の1日に英語のクラスを始めましたが、このことを通しても驚くべきことが起きました。私たちは初め、1時間のクラスを1日に一回のみ行うつもりでした。ところが、100名以上の生徒が集まり、用意していた部屋(40名が適当)では小さすぎることがすぐにわかりました。そこで、計画を変え、授業の数を増やし、授業は1日おきになるようにしたところ、主に祝されて7つのクラスに全部で300名近くの生徒が集まりました。しかし主の憐れみで、生徒数は少し減って、1学期は250名を少し越えるくらいとなっています(1学期は7月末で終了します)。
<これからの働き>
私たちは近所のクメール人の教会に通い始めました。神を信じる家族の中にいられることは、すばらしいことです。この関係が広がり、私たちがこの「家族」にどのように仕えていくことができるか、これから楽しみです。
また、先週の日曜日に新しいことが二つありました。賛美リーダーから「娘が英語で聖書の学びをしたいと言っていると」伝えられたのです。子どもたちに聖書を教えることは、まさに私たちがずっと祈り続けていたことでした。たった一
人だけでなく、もう少し他の子も来られるよう、今詳細を検討中です。
もう一つの働きは、牧師先生が直接タカに頼んだものです。土曜日に1時間聖書の学びのようなものをしてくれないかということでした。そのような機会を与えて下さいという私たちの祈りにこたえてドアを開けて下さった主をほめたたえます!
私たちはまた、若い人たちの聖歌隊を始められないか、彼らに英語の賛美を教えられないかと話し合っています。これは英語を教える場をひろげるだけでなく、私たちを愛し、イエス・キリストを通して私たちを罪から救い出して下さった神様との関係を伝えるものです。まだ祈りと準備の段階ですが、神様の時とご計画によって、扉が開かれるよう、どうぞ共に祈ってください。
皆さんもお気づきと思いますが、出席している教会の聖書の学び会以外、ゲートウェイで行われている活動はすべて英語と関係して行われています。それは、ゲートウェイがまだ教会として登録できていないからです。英語は現地の一般の人が学びたい言語でありますが、その一方で英語の理解力は大変限られています。特に私たちのところのような田舎ではそうです。こうした英語のプログラムは、クメール語を使わないで行うことはできません。このことによって、ゲートウェイが教会でないという立場にも関わらず、私たちはより自由に、主イエスキリストのことを彼ら自身の言葉で伝えることができるのです。
<孤児たち>
私たちのところにいた2人の孤児の姉妹、Srey Peu and Srey Neang については、悲しい体験となりました。彼女たちの姉が一ヶ月半ほど前に、彼らをプノンペンに連れて帰りました。以前のところにはもう住んでおらず、私たちは彼らがどこに行ってしまったのかわかりません。彼女たちがどのように生活しているか想像することもできませんので、ぜひ続けて彼らのためにお祈りください。ゲートウェイとしては、今一人も子供はいませんが、祈り続けて、主がここを子供たちで満たして下さるのを待っています。
孤児や恵まれない子供たちを探し出すのに、知人の助けに頼っていますが、現在4つのケースに関わっています。そのうち二つは赤ちゃんです。すべてのことは主の御手のうちにあり、すべてがいずれ明らかになり、ゲートウェイは神の時とご計画に従って、すべてが満たされることでしょう。私たちは主を信頼して、この働きを主にまかせ続けていきます。なぜならば、これは、私たちのものではなく、主のものだからです。
この間、私たちは自分たちが持っているものは何でも用い、私たちの前にあって利用できるものは何でも用いて福音を伝えました。そして、まだ主の大いなる働きのほんの小さな一部分ですけれどもすでに神の国をひろげるために用いられていることを信じています。
<ボランティア>
ゲートウェイでは、英語を教える働き、又は、聖歌隊のための働きをして下さるボランティアの方々(1-2名)を求めています。1〜2週間の短い期間でも、一ヶ月以上の長い期間でも構いません。ボランティアの手助けをいただけると感謝です。もしお知り合いの方でこの働きに興味のある方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。また、もしあなたご自身が聖霊の語りかけを受けたならば、連絡をお待ちしています。
<祈り課題>
1- 主の計らいで、孤児や恵まれない子供たちに出会うことができるように。
2- 聖書を教えたり、地元の人々への活動や奉仕が増えていくので、主が私たちを導き、知恵と力を与えて下さいますように。
3- スローが主とともに歩めますよう、また私たちが彼女の新しいキリストのうちにある人生を支え続けることができるように。
4- 神様が私たちと共に働くボランティアを送って下さるように。
「ああ、神の知恵と知識との富は、何と底知れず深いことでしょう。そのさばきは、何と知り尽くしがたく、その道は、何と計り知りがたいことでしょう。」
ローマ 11:33
祝福がありますように
タカ & クリイスティーナ